ゲゲゲの鬼太郎映画

この令和にもまだゲゲゲ映画の文化が生き残っていることに感謝しつつ視聴…

しかし公開初の土曜に行ったにもかかわらず狭い方のシアターの上、席が1/4程度しか埋まっていないことに危機感を感じちゃんとパンフレットでお布施をして帰った。

 

感想

・映画なのに地味な狂骨一本で押し切ったの胆力ある。妖怪映画っていうよりほんと誕生秘話的な話だった。欲を言えばせめて「封印の穴の近くに居て様子がおかしくなった妖怪」とくらいはもうちょっとバトルしても良かったかも。

・でも後半の前半あたりで人間のごたごた一旦終了させたのはすごい妖怪バトルでの〆を大事にしてる感あって良かった。

・心通じ合ってない分カロリーヌちゃんより可愛そうな沙世ちゃんほんと哀れ。
・最後親父さん…!ってなった!友と子の生きる世界の為にか…!
・EDでこの映画漫画鬼太郎に繋がるの!?って悲しい気持ちで劇場を出たので、(パンフレット読んだらそうでもなさそうな感じだった。と信じている。アニメの鬼太郎の前の話らしい。)最後に最新鬼太郎に続きはTVで見てね!って明るく言わせてやるというのはどうでしょうか。

 

地味にまぶいをこめるって言ってたの気になる。魂込めは良い話。

 

記憶に残っている分…

 

 

ヴァランダーシリーズも完結。最後はちゃんとヴァランダーが主役でした。冷戦時代の話もなんとなく久しぶりな感じだったけど、今後のそういうスパイ小説ってどういう感じになるんだろうなぁ… ITどうこうを面白く書こうとするとなんか天才ハッカー対決とかのネタもの風味になりそうだし、泥臭くやっているのも時代遅れな感じがするし…いや、リアルでも実は案外泥臭くやってるんじゃないかな、とは思っています。

 

 

これすごいいい話ですっきりとした読後感なんだけど、こういうエンディングってなにエンドって言うんだろう…ハッピーエンドじゃない。メリバ?すごく不思議な読み心地の本だった。でも本当に嫌な気分にならないので素直にお勧め。そういえばビル・ゲイツがお勧めしてたからこれ読んだんだった…さすがビル。

そして一時期の冒険小説ってもしかしてメリバブームだったのか?とか思ってしまう。滅びの美学ってやつはメリバなのか…?

 

アサドよく署長刺さなかったなと思った。

 

すごい勢いで話の方向かえたなという巻、事情があるんだろうけどそれにしても君らはある意味自業自得だけどエースの怪我した友達可哀想すぎるだろ!って思った…

 

いやわかるよ、どう考えても千早の支えとして実際貢献してくれたのもそっちだよ、だけどこれじゃ友情彼女総取りやろ!いや実際いい奴だから別にいいのか?なんか彼女は取られたけど3人はずっ友だよみたいな話の直後に普通に結ばれて納得なんだけど感情の行き場がなかった。

 

 

 

 

このブログ、なくなるんじゃなかったのか…!

てっきりなくなると思って細々と別のところに記録を残していたのですが、こっちが生き残っているならこっちの方が良いかもと思うので、また細々と記録していこうと思います。

でも昔と画面が全然違って動かし方がよくわからないぞ…

今年も折り返し、という今週のお題を見てしまって本当に時が経つのが早いなってなってる…

 

零號琴

零號琴

 

 すごく昔にこの人の本を読んだ時は最近のSFって難しいなあと思ったのですが、この本は普通にエンタメで面白いです。プリキュアネタは正直思い入れなかったんでわりあい流し読みでしたが、それでも分厚い本を一気読みできる没入感を得られました。

 

 

夢の迷い路

夢の迷い路

 

 西澤さんお大事にしてください…!

今回のはシリーズものの続編で、どちらかといえば町内の偶然シリーズ?的なノリでした。欲望を吐き出してしまうと、レズビアンものが読みたいです。

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

庭にいきなり迷い込んできた子どもみたいなぽんこつロボット、タングとともに、妻に捨てられた主人公が世界中を旅して、そして帰ってくる話。わりと一番盛り上がるシーンが想定外な話です。サスペンス度はアメリカドライブ旅行中が一番高く、あとはほのぼのとだんだんなついてくるタングの可愛さを味わう、タンタン的児童文学な趣の話でした。
無貌の神

無貌の神

朱川湊人みたいなノリ+高野聖みたいなノリの話が集まった短編集でこれはどれも面白いです。特に、道端で謎の男に連れ去られ、人を77人殺すまで帰れない、と告げられる少女の話「死神と旅する女」はちゃんと怖く、かつちゃんと読後感も腑に落ちるいい感じで好きです。
悪魔を憐れむ

悪魔を憐れむ

たぶん久々のタックとタカチのシリーズもの。前半の中編2つがシリーズならでは感があって面白いです。正直いきなり今この本から読むと作中の時代にかなり中途半端感あると思うんだけど、しばらく前から読んでる自分はこのどこか寂しいどろどろ感がもう「依存」とか思い出して不思議な懐かしさが発生するプラス補正があります。4人がまた一堂に集まって事件に携わることってあるのかなあ…それはそれで「神のロジック〜」みたいな話とかいきなり一人死んだ葬式で再会とかになりそうな感もあってどきどきですが…あとそろそろ読める気になっていた百合が想定外なところで発生し、そちらもおおおっとなりました。
他人事 (集英社文庫)

他人事 (集英社文庫)

怖い中短編集。ちゃんと怖い&舞台も映画みたいのではなくそこそこ普通の生活環境で面白いです。仔猫拾う話だけあまりにも理不尽すぎて怖さも何もないという感じでしたが、あとはちゃんとオチが効いてます。

その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

今更ながら読みました、面白かったです。檻に閉じ込められたところ序章すぎだったのか…アレックスの自殺シーンが謎かけすぎて、あとは一気読みでした。しかし今回のは多分法廷で全部明らかになるまで証言させるっていうおしおきだと思うけど、欧州のサスペンスものは、道義的な正義を守るためなら法は破っても構わない、がいい話っぽくて、日本のサスペンス物は、道義的な正義は十分わかるが法は法、がいい話っぽいのは感覚の違い的な不思議さを感じる。
ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫)

ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫)

生まれ変わりながら宿命のライバルと戦うハリーの話。ライバルはナチュラルに悪い奴だけどハリーの方の対抗理由も「自分の子孫の生きる時代を守る」とか「道義的には…」みたいなのではなくほぼほぼ私怨なので本当にゲーム相手に勝つか負けるか、というノリでした。しかも最後はライバルの方が友情に目覚めたところを陥れるハリー完全悪役的ポジション…!でも、ハリーも機械を使ってすら全く忘れることができない記憶を背負って、これからライバルも居ない世界で生き続けるのはおそらく本当に退屈かつ辛くいつか狂う時がくると思う…と深く考えようと思えばいくらでも深く考えられる話ですが、話自体はそんなこと考えず楽しく読めます。

第七階層からの眺め

第七階層からの眺め

少し不思議系文学。SFというほどSFじゃないけどリアルじゃないのでSFか…?みたいな不思議さです。みんな綺麗にまとまっているのですが、あまり深く考えさせられるとか泣けるとかはないかも。バカンス地である小さな南の島で売店の売り子をして暮らす主人公の孤独を書いた「第七階層の眺め」が静かにじんわりきます。